奇蹟のニューヨーク・ライヴIII ブリテン:戦争レクイエム
小澤征爾
(アーティスト, 指揮),
ゴーキー(クリスティン)
(アーティスト),
栗友会合唱団
(アーティスト),
グリフィー(アンソニー・ディーン)
(アーティスト),
ゲルネ(マティアス)
(アーティスト),
SKF松本児童合唱団
(アーティスト),
SKF松本合唱団
(アーティスト),
東京オペラシンガーズ
(アーティスト),
ブリテン
(作曲),
ヴァレー(ピエール)
(指揮),
サイトウ・キネン・オーケストラ
(演奏)
&
8
その他 形式: CD
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曲目リスト
ディスク: 1
1 | 戦争レクイエム 作品66 永遠の安息 主よ、永遠の安息を彼らに与え給え |
2 | 戦争レクイエム 作品66 永遠の安息 家畜のように死んでゆく兵士たちに |
3 | 戦争レクイエム 作品66 怒りの日 その日こそ怒りの日である |
4 | 戦争レクイエム 作品66 怒りの日 夕べの大気を悲しげに |
5 | 戦争レクイエム 作品66 怒りの日 そのとき、この世を裁く |
6 | 戦争レクイエム 作品66 怒りの日 戦場で、ぼくたちはごく親しげに |
7 | 戦争レクイエム 作品66 怒りの日 慈悲深いイエスよ |
8 | 戦争レクイエム 作品66 怒りの日 汝の長く黒い腕が |
9 | 戦争レクイエム 作品66 怒りの日 怒りの日 |
10 | 戦争レクイエム 作品66 怒りの日 罪ある人が裁かれるために |
11 | 戦争レクイエム 作品66 怒りの日 彼を動かせ |
ディスク: 2
1 | 戦争レクイエム 作品66 奉献文 栄光の王、主イエス・キリストよ |
2 | 戦争レクイエム 作品66 奉献文 かくて、アブラハムは立ちあがり |
3 | 戦争レクイエム 作品66 聖なるかな 聖なるかな、聖なるかな |
4 | 戦争レクイエム 作品66 聖なるかな 東方から一筋のいなずまが |
5 | 戦争レクイエム 作品66 神の小羊 かりそめにも爆撃された |
6 | 戦争レクイエム 作品66 われを解き放ち給え 主よ、かの恐ろしき日に |
7 | 戦争レクイエム 作品66 われを解き放ち給え ぼくは戦闘から脱出して |
8 | 戦争レクイエム 作品66 われを解き放ち給え さあ、もう眠ろうよ |
商品の説明
内容紹介
Japanese SHM-SACD pressing. Universal.
メディア掲載レビューほか
奇蹟のライヴ、最終夜。約1時間半の大曲を見事指揮!2010年12月18日サイトウ・キネン・オーケストラのNY最終公演「戦争レクイエム」を完全収録。既に2公演を終え、マエストロのコンディションを理解していた演奏者たちが、まさに一体となって小澤征爾の指揮に集中し、一期一会とも言える感動の演奏を繰りひろげている。 (C)RS
登録情報
- 梱包サイズ : 14.09 x 12.63 x 1.37 cm; 80.32 g
- メーカー : ユニバーサル ミュージック クラシック
- EAN : 4988005655431
- 時間 : 1 時間 20 分
- レーベル : ユニバーサル ミュージック クラシック
- ASIN : B004VN7VMW
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 951,217位ミュージック (ミュージックの売れ筋ランキングを見る)
- - 5,454位宗教音楽・教会音楽
- - 14,899位現代音楽
- - 22,481位オペラ・声楽 (ミュージック)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
星5つ中4.8つ
5つのうち4.8つ
10グローバルレーティング
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トップレビュー
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2014年8月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
カーネギーホールでのライブも持っていますが、私にはこちらの方が好きです。こまやかで精緻な響きと、荒々しい部分の迫力対比がイイですね。録音も秀逸、カーネギー版と同じ録音技師なのにずいぶん音のとらえ方が違います、会場のせいなのでしょうかね?
2017年10月21日に日本でレビュー済み
Benjamin Britten(1913年11月22日~1976年12月4日)は、英国生まれ作曲家である。戦争レクイエム作品66は、作曲家が40歳代に作られ、代表作の一つとされている。通常のレクイエム同様、ラテン語の典礼文を用いている他、第1次大戦で犠牲となった詩人Owenの反戦詩も取り上げており、内容もそれにふさわしい深さを備えている。
小澤さんの指揮、彼は満州の生まれである、そして名オーケストラとして知られるサイトウ・キネン・オーケストラも小澤さんに呼応するようなすばらしい演奏を繰り広げてくれている。
小澤さんの指揮、彼は満州の生まれである、そして名オーケストラとして知られるサイトウ・キネン・オーケストラも小澤さんに呼応するようなすばらしい演奏を繰り広げてくれている。
2013年2月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小澤征爾さんのコンサート、全曲をやり尽くしたのは現在の処、最後の公演の記録は、長く、演奏活動をされていたアメリカで、師の下に集まった、日本人主体のオーケストラ、友人、自ら創設した松本のフェスティバルで育てた合唱団と共に。選ばれた曲は、戦争の愚かさ、醜さ、無慈悲を、暴き、虫けらのように、死んでいった兵士、人間を、せめて追悼し、繰り返してはならぬと、かつて争ったアメリカでの、祈りと、和解、後悔、未来への誓いの音楽。大規模、室内オケもある。文字通り、命を削っての指揮。怒りと、背筋凍るほどの、怖ろしい瞬間もある。欧米でも認められる巨匠となった素の人間、音楽に身も心も捧げた、我らがヒーロー小澤征爾氏の、渾身の演奏記録。"奇蹟"、と呼ばれるなら、"復活"を、待ち望んで止まない。まだまだ、大家となった氏の演奏、聴かせて頂きたいと、酷かもしれないが、切に願う。快癒、祈るしかない。日本語訳、付いているので、是非、目に、心に、置きとめ、刻み込むべき音楽。
2012年1月15日に日本でレビュー済み
このベンジャミン・ブリテンの『戦争レクイエム』は通常のラテン語典礼文だけでなく、戦争の悲惨さを赤裸々に綴ったウィルフレッド・オーウェン(Wilfred Owen 25歳で戦死しています)の詩が挿入されています。この歌詞の内容は凄まじく、戦争の悲惨さをリアルに伝えるものでした。ラテン語の典礼文の箇所を歌う合唱とソプラノ・ソロ、英詞を歌う2人の兵士役(共に戦死してしまうわけですが)のソリストが交互に登場するところにこの曲の特徴と魅力があるのです。
2009年の演奏と同様のメンバーで歌われている合唱団の素晴らしさは特筆すべきでしょう。SKF松本合唱団、東京オペラシンガーズ、栗友会合唱団などのメンバーは、豊かな声量ですし、抑制の効いた箇所は美しく、ボリュームの必要な箇所は申し分のない圧倒的な声で迫ってきました。
特にクライマックスとも言える「怒りの日」は鮮明な録音と相まって強烈な印象を残しました。「聖なるかな、聖なるかな」の合唱の重なり具合の表現力も素晴らしいと感じました。SKF松本児童合唱団も天使の歌声のようでした。
ソプラノのクリスティン・ゴーキーの激しい表現にも心を奪われます。天上の声の役割ですが、下界の人間の行いを厳しく問う声のようでした。「主よ、かの恐ろしき日に」での大迫力の合唱を越えて突き刺さるソプラノ・ソロは圧巻でした。
英国兵士役のテノールのアンソニー・ディーン・グリフィーの豊かな美声も聴きものでしょう。表現力の素晴らしさは格別優れていました。この2人のソリストは2009年夏の松本での演奏と同じです。ドイツ兵士役のバリトンのマティアス・ゲルネは柔らかい声質で深みがありました。テノールとバリトン・ソロのアンサンブルは良く揃っていました。
弦の美しさは当然として、今回これだけ見事な音を出す管楽器のメンバーと打楽器のメンバーの能力の高さもまた聴きものでした。
ホルンのラデク・バボラク、ティンパニーとパーカッションのライナー・ゼーガス、オーボエの吉井瑞穂、クラリネットのリカルド・モラレス、トランペットのガボール・タルコヴィなどベルリン・フィルの名手の名も見受けます。フルートの工藤重典、ハープの吉野直子、チェロの岩崎洸、古川展生、コントラバスの池松宏など、これまでソロの演奏を聴いてきた力量のある奏者がこれだけ揃っているわけで、サイトウ・キネン・オーケストラの水準の高さにあらためて驚かされました。都響の矢部達哉が室内アンサンブルの第1ヴァイオリンを務めていました。
病後の大変な時期を超え、復帰の舞台に立った小澤征爾の精神力に拍手を送ります。大小2群のオーケストラの編成ですし、少年合唱と混声合唱、3人の独唱者、2つの言語で演奏される79分の大曲を見事に振り切っています。
これで2010年12月のニューヨークのカーネギーホールでの最終夜の演奏を無事終えたわけで、この一連の演奏群は、まさしく今後の語り草になる充実ぶりだということを感じました。
このCDは、ライナーノーツが充実しており、山野雄大氏の8ページにわたる解説は大変参考になるもので、読ませます。長谷川勝英氏の演奏者の紹介も詳しく、歌詞の対訳を受け持っている三浦淳史氏の訳文も格調の高いものでした。
ちょうど半世紀前の1962年に作曲された『戦争レクイエム』をこのような素晴らしい演奏で聴くことが出来たことに感謝して。
2009年の演奏と同様のメンバーで歌われている合唱団の素晴らしさは特筆すべきでしょう。SKF松本合唱団、東京オペラシンガーズ、栗友会合唱団などのメンバーは、豊かな声量ですし、抑制の効いた箇所は美しく、ボリュームの必要な箇所は申し分のない圧倒的な声で迫ってきました。
特にクライマックスとも言える「怒りの日」は鮮明な録音と相まって強烈な印象を残しました。「聖なるかな、聖なるかな」の合唱の重なり具合の表現力も素晴らしいと感じました。SKF松本児童合唱団も天使の歌声のようでした。
ソプラノのクリスティン・ゴーキーの激しい表現にも心を奪われます。天上の声の役割ですが、下界の人間の行いを厳しく問う声のようでした。「主よ、かの恐ろしき日に」での大迫力の合唱を越えて突き刺さるソプラノ・ソロは圧巻でした。
英国兵士役のテノールのアンソニー・ディーン・グリフィーの豊かな美声も聴きものでしょう。表現力の素晴らしさは格別優れていました。この2人のソリストは2009年夏の松本での演奏と同じです。ドイツ兵士役のバリトンのマティアス・ゲルネは柔らかい声質で深みがありました。テノールとバリトン・ソロのアンサンブルは良く揃っていました。
弦の美しさは当然として、今回これだけ見事な音を出す管楽器のメンバーと打楽器のメンバーの能力の高さもまた聴きものでした。
ホルンのラデク・バボラク、ティンパニーとパーカッションのライナー・ゼーガス、オーボエの吉井瑞穂、クラリネットのリカルド・モラレス、トランペットのガボール・タルコヴィなどベルリン・フィルの名手の名も見受けます。フルートの工藤重典、ハープの吉野直子、チェロの岩崎洸、古川展生、コントラバスの池松宏など、これまでソロの演奏を聴いてきた力量のある奏者がこれだけ揃っているわけで、サイトウ・キネン・オーケストラの水準の高さにあらためて驚かされました。都響の矢部達哉が室内アンサンブルの第1ヴァイオリンを務めていました。
病後の大変な時期を超え、復帰の舞台に立った小澤征爾の精神力に拍手を送ります。大小2群のオーケストラの編成ですし、少年合唱と混声合唱、3人の独唱者、2つの言語で演奏される79分の大曲を見事に振り切っています。
これで2010年12月のニューヨークのカーネギーホールでの最終夜の演奏を無事終えたわけで、この一連の演奏群は、まさしく今後の語り草になる充実ぶりだということを感じました。
このCDは、ライナーノーツが充実しており、山野雄大氏の8ページにわたる解説は大変参考になるもので、読ませます。長谷川勝英氏の演奏者の紹介も詳しく、歌詞の対訳を受け持っている三浦淳史氏の訳文も格調の高いものでした。
ちょうど半世紀前の1962年に作曲された『戦争レクイエム』をこのような素晴らしい演奏で聴くことが出来たことに感謝して。
2012年2月13日に日本でレビュー済み
*
音楽は、作曲家が、自分の心の秘密を隠す場所である。ベートーヴェンの晩年のピアノ・ソナタにも、ブラームスのピアノの小品にも、ショスタコーヴィチの第5交響曲にも、或いはベルクのヴァイオリン協奏曲にも、作曲者の心の中の秘密が隠されて居ると、私は思ふ。それは、人に語る事の出来無い秘めた恋の記憶かも知れない。或いは、権力者への秘められた怒りであるかも知れない。だが、それが何であるにせよ、その秘密は、作曲者にしか分からない。聴く者は、それをただ、想像する事しか出来無いのである。
ベンジャミン・ブリテンのこの戦争レクイエムにも、私は同じ事を感じて居る。この曲には、作曲者ブリテンの心の中の秘密が、何か隠されて居ると、私は思ふ。それは、何であろうか?この曲が、第二次世界大戦の戦死者の為に書かれた曲である事から考えれば、それは、間違い無く、あの戦争についてのブリテンの感情に関はる秘密であるに違い無い。それを、私は、この曲を聴き続けて来た人間の一人として、想像で言ってみたい。ブリテンは、あの大戦において、自身の祖国(イギリス)に正義は無かったと言ふ思ひの持ち主だったのではないだろうか?彼は、そして、その思ひを自身の秘密として、この曲の音楽の中に隠したのではなかったか?私は、この曲を聴く内に、そう思ひ始めたのである。それは、この曲を貫くブリテンの感情が、死者を悼む感情と言ふよりも、生者としての悔恨である様に思へるからである。−−悔恨である。−−即ち、あの大戦(第二次世界大戦)において、自身の祖国(イギリス)に正義が有ったと考える多くのイギリス人とは違ふ感情を、ブリテンは、あの大戦について抱いて居たのではないか?と、私は、この作品を聴いて、思ふのである。真実は、もちろん、ブリテンにしか分からない。だが、私には、このレクイエムを貫くブリテンの感情は、自身の側に正義は無かったと言ふ感情である様に思はれてならないのである。
このCDは、小澤征爾氏が、食道癌との戦ひを乗り越えた2010年12月に、カーネギー・ホールで行なった演奏会のライブ録音である。そのせいだろうか。何かそれまでと違った精神的境地から演奏された音楽を聴いた気がする。これは、小澤氏の病気の事を意識して聴くからではなく、本当にそんな気がするのである。「怒りの日」など、本当に素晴らしい。何かに勝利した者の叫びの様な物を私は、この「怒りの日」に感じる。そして、オーケストラも、合唱も、日本人である。その事を、私は、特にこの演奏における合唱の声に感じた。−−この演奏における合唱は、日本人の声である。−−小澤さんは、自分が日本人である事を非常に意識して居る芸術家だと私は思ふが、死を意識させられた闘病の後で、自分が日本人である事を再度意識したのだろうか?そんな事も考えた。私は、このCDを永く聴き続ける積もりである。
(西岡昌紀・内科医/ドレスデン爆撃から67年目の夜に)
*
音楽は、作曲家が、自分の心の秘密を隠す場所である。ベートーヴェンの晩年のピアノ・ソナタにも、ブラームスのピアノの小品にも、ショスタコーヴィチの第5交響曲にも、或いはベルクのヴァイオリン協奏曲にも、作曲者の心の中の秘密が隠されて居ると、私は思ふ。それは、人に語る事の出来無い秘めた恋の記憶かも知れない。或いは、権力者への秘められた怒りであるかも知れない。だが、それが何であるにせよ、その秘密は、作曲者にしか分からない。聴く者は、それをただ、想像する事しか出来無いのである。
ベンジャミン・ブリテンのこの戦争レクイエムにも、私は同じ事を感じて居る。この曲には、作曲者ブリテンの心の中の秘密が、何か隠されて居ると、私は思ふ。それは、何であろうか?この曲が、第二次世界大戦の戦死者の為に書かれた曲である事から考えれば、それは、間違い無く、あの戦争についてのブリテンの感情に関はる秘密であるに違い無い。それを、私は、この曲を聴き続けて来た人間の一人として、想像で言ってみたい。ブリテンは、あの大戦において、自身の祖国(イギリス)に正義は無かったと言ふ思ひの持ち主だったのではないだろうか?彼は、そして、その思ひを自身の秘密として、この曲の音楽の中に隠したのではなかったか?私は、この曲を聴く内に、そう思ひ始めたのである。それは、この曲を貫くブリテンの感情が、死者を悼む感情と言ふよりも、生者としての悔恨である様に思へるからである。−−悔恨である。−−即ち、あの大戦(第二次世界大戦)において、自身の祖国(イギリス)に正義が有ったと考える多くのイギリス人とは違ふ感情を、ブリテンは、あの大戦について抱いて居たのではないか?と、私は、この作品を聴いて、思ふのである。真実は、もちろん、ブリテンにしか分からない。だが、私には、このレクイエムを貫くブリテンの感情は、自身の側に正義は無かったと言ふ感情である様に思はれてならないのである。
このCDは、小澤征爾氏が、食道癌との戦ひを乗り越えた2010年12月に、カーネギー・ホールで行なった演奏会のライブ録音である。そのせいだろうか。何かそれまでと違った精神的境地から演奏された音楽を聴いた気がする。これは、小澤氏の病気の事を意識して聴くからではなく、本当にそんな気がするのである。「怒りの日」など、本当に素晴らしい。何かに勝利した者の叫びの様な物を私は、この「怒りの日」に感じる。そして、オーケストラも、合唱も、日本人である。その事を、私は、特にこの演奏における合唱の声に感じた。−−この演奏における合唱は、日本人の声である。−−小澤さんは、自分が日本人である事を非常に意識して居る芸術家だと私は思ふが、死を意識させられた闘病の後で、自分が日本人である事を再度意識したのだろうか?そんな事も考えた。私は、このCDを永く聴き続ける積もりである。
(西岡昌紀・内科医/ドレスデン爆撃から67年目の夜に)
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他の国からのトップレビュー

opernfan
5つ星のうち4.0
Vor allen Dingen das Dirigat überzeugt
2017年8月4日にドイツでレビュー済みAmazonで購入
Britten in Japan - S. Ozawa nimmt sich dieses kolossalen Werkes an und vermag ihm seinen eigenen Stempel aufzudrücken. Er findet in dem Werk durchaus dramatische Akzente, vermag mit dem fabelhaft aufspielenden Saito-Kinen-Orchester wahre Wunderwerke an Farben in dem Werk finden und wird dabei auch von einer sehr guten Tonqualität (großes Lob an den Tonmeister) unterstützt, um die einzelnen Ebenen des Werkes möglichst detailgetreu wiederzugeben. Alleine vom Dirigat gebührt dieser Aufnahme also ein großes Lob, weil Ozawa den Ton des Werkes trifft und ihm doch neue Facetten abzugewinnen vermag (hierin nicht unähnlich Giulini) - andere Dirigenten bleiben da "konservativer" oder schaffen es nicht, den Zusammenhang des Werkes zu wahren, all das gelingt hier wunderbar. Alleine wie er das Libera me in unheimliche Klänge zu hüllen vermag, ist erschütternd und ungehört in dieser Intensität.
Auch die Chöre machen ihre Sache gut (kommen jetzt aber vielleicht nicht ganz an die britischen Vertreter heran, die idiomatischer sind). Was nun die Solisten angeht, so gibt es da Licht und Schatten: expressiv gesungen wird allemal - was nun Stimmführung und -schönheit angeht, hat man allerdings alle Partien schon überzeugender gehört. Christine Goerke singt doch mit einigem Vibrato und Schärfen (und wird von Orgonasnova oder Netrebko deutlich getoppt - die Partie ist allerdings auch nicht gerade dankbar gesetzt). Anthony Dean Griffey ist ausdrucksmäßig hervorragend, stimmlich wird er von Pears oder Bostridge übertroffen. James Westman ist ebenfalls nicht schlecht, kommt aber weder an Fischer-Dieskau, noch an Hampson oder Wilbrink bei Giulini heran, um drei große Interpreten zu benennen.
In der Summe eine sehr eigenständige, spannende und expressive Aufnahme mit kleinen Schwächen bei den Solisten, auf dem Niveau von Noseda, McCreesh, Giulini und letztlich nur übertroffen von Britten himself.
Auch die Chöre machen ihre Sache gut (kommen jetzt aber vielleicht nicht ganz an die britischen Vertreter heran, die idiomatischer sind). Was nun die Solisten angeht, so gibt es da Licht und Schatten: expressiv gesungen wird allemal - was nun Stimmführung und -schönheit angeht, hat man allerdings alle Partien schon überzeugender gehört. Christine Goerke singt doch mit einigem Vibrato und Schärfen (und wird von Orgonasnova oder Netrebko deutlich getoppt - die Partie ist allerdings auch nicht gerade dankbar gesetzt). Anthony Dean Griffey ist ausdrucksmäßig hervorragend, stimmlich wird er von Pears oder Bostridge übertroffen. James Westman ist ebenfalls nicht schlecht, kommt aber weder an Fischer-Dieskau, noch an Hampson oder Wilbrink bei Giulini heran, um drei große Interpreten zu benennen.
In der Summe eine sehr eigenständige, spannende und expressive Aufnahme mit kleinen Schwächen bei den Solisten, auf dem Niveau von Noseda, McCreesh, Giulini und letztlich nur übertroffen von Britten himself.