Ray Chewをリーダーに腕こっきのセッション・ミュージシャンが集まって結成されたアルバム1枚限りのグループだが
かなり玄人受けするグループであって日本の一般的なブラック・ミュージック・ファンの間では無名と言っても差し支えない。
それだけにこのアルバムを世界初CD化したメーカーさんにはある意味頭が下がる思いである。
メンバーはRay Chew(All Keyboards/Vocals)、Yogi Horton(Drums/Vocals)、Sandy Barbra(Vocals)
Eluriel Barfield(Bass/Vocals)、Sammy Figueroa(Percussion/Vocals)の5名。
収録曲は以下の通り。
1.Chew(Theme)
2.Good Good(Feel Alright)
3.I Like It
4.Gimme Something
5.Baby Hold On
6.Please Don't Take Your Love
7.Tell Me You Love Me
8.See The Light
9.Yummi Yum
10.Your Love
ファンク・サウンドを期待すると肩透かしを食らうが、腕こっきのセッション・ミュージシャンの集団なのでインストは申し分なし。
但しヴォーカルはやや弱い。男達については端っから歌については期待していない。
問題はリード・ヴォーカルのSandyだが見た目歌えそうなのに、イマイチ声量がない。
なので"Baby Hold On"のような折角の良いスロウ・ナンバーが霞んでしまう。
"Please Don't Take Your Love"や"Tell Me You Love Me"のようなダンサブル・ナンバーではインストのカッチョ良さでヴォーカルの弱さはカヴァーされているが。
コレっていう決め手の一曲(売れ線ナンバー)があればアルバムの印象は少し変わっていたかもしれないが、元々余り売る気はなかったんでしょう。
でも"Tell Me You Love Me"のインストはホンマにカッチョ良いです。