メディア掲載レビューほか
Mogwai、65Daysofstaticといった轟音ポスト・ロックバンドと比較される激情サウンドと繊細で耽美的なバイオリンの響きを自在に操るポストロック・シーンの鬼才、タロンズのファースト・アルバム。 (C)RS
アーティストについて
オリバー・スティールズ(Gt)、アレックス・マクデューガル(Dr)、サム・ジャーヴィス(Gt)、 クリス・ヒックス(Ba)、サム・リトル(Violin)、ルーベン・ブラント(Violin)
イギリスの田舎町ヘレフォードにて、もともと別のバンドで活動していた古くからの友達同士により 結成されたTalons。メンバーそれぞれがオルタナティブ~フォーク~エレクトロ等、様々な音楽のバンドで 活動していた経験を持つ平均年齢が20~23歳という若者から結成されたTALONSは、何回かのメンバーチェンジを経て 2009年に現在のメンバーが揃うと、同年8月には正式にツアーを行い「バンド結成と共にメンバーが初めて共作した楽曲」 2曲が入ったデモCDをライブ会場で販売しながら精力的にライブを行うと、Mogwai、65daysofstaticといったバンドに通じる 爆発しそうな熱量と、彼等の特徴でもあるバイオリン(2人体制)が生み出す繊細な音色が臨界点で 融合された唯一無二の楽曲が早耳のリスナーの間で話題を呼び、その噂を耳にしたイギリスのPOST ROCKレーベル 「Big Scary Monsters」からのオファーを受けレーベルディールを獲得。その後立て続けに7inchシングル、とスプリット2枚 (一枚は日本盤のリリースも記憶に新しいAnd So I Watch You From A farとの作品)をリリースすると共に65DaysofStatic、 Johnny Foreigner、Manchester Orchestr等、数々のバンドとの共演でその腕に磨きを掛けイギリス国内だけでなく、フランス、ベルギー、オランダ、チェコ、 ドイツ、スイス等ヨーロッパ中をツアーで駆け回りファンの層を拡大させていく。2010年9月には彼等のデビュー前の音源を収録した アルバムを発売し、今後の動向が注目を集めていた彼等が遂に2011年5月20日1stアルバム「Hollow Recalm」の日本国内盤をリリースする。2010年11月にヨーロッパとアメリカで発売された本作に、 彼等の過去の名曲やDEMO音源を日本盤ボーナストラックとして収録した本作は、唯一無二のサウンドと言われる彼等6人が放つ、 今にも爆発しそうなエナジー、繊細で複雑、そして破壊的な楽曲の魅力を十二分に感じていただける作品となった。 「既存のポストロックのサウンドでは体感出来ない、ヒリヒリとした緊張感があって一瞬で駆け抜けるようなサウンドを作り出したい」、 というメンバーの言葉通りに、彼等がMogwai、65daysofstaticといったシーンの先人達が打ち立てた金字塔に変わる新たな サウンド・スタイルをシーンに生み落とすのは時間の問題かもしれない。
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